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サイモン・フィールド2013ローヌヴィンテージレポート Rhône 2013 Vintage Report

Rhône 2013 Vintage Report by Simon Field MW
マスター・オブ・ワイン サイモン・フィールドによる
ヴィンテージ・レポート

 

2013年はフランスのワイン生産地の状況は複雑で、場所によってはとても困難なところもありました。フランス全地域で状況は同じであったとまとめがちですが、難しいながら数多くの卓越したワインも生産されています。ローヌの2013年は良い方で、特に北部が際立っています。最高のものは、賞賛に値し、他のヴインテージと比べ個々の特徴は控えめながら、間違いなくより知的で、早くから飲め、食事にも合わせやすい短期から中期にかけて楽しめる味わいです。いつものようにコストパフォーマンスが高いことも魅力です。嬉しいことに少量生産にも関わらず、価格が上がっていないことも素晴らしいことでしょう。
変動、変化がワインの世界では唯一の普遍です。それはこの素晴らしい2013ヴィンテージのワインのスタイルにもあてはまる事です。フランスではすべての生産者が最高のものを造れた年ではありませんでしたが、その中に幸運を示すことができた生産者はしっかりと存在しています。

Key Points

  • 収穫量が低く、ワインは素晴らしい濃縮とフィネスをもっています。
  • 遅い成長サイクルと収穫で、ワインは安定したバランスがとれています。
  • 白ワインはとても良く、北部と南部どちらにも純粋で明確な味わいを楽しめす。
  • 南部のグルナッシュは開花時の花ぶるいにより苦戦し、シラーとムールヴェードルの比率が通常よりも多くなっています。
  • 先にあげた遅い成長サイクルと花ぶるいによって、ワインは全体的にアルコールが低めですが、アルコールが上がり続けている地域ですので、全く悪いことではありません。
  • 南部では、シャトーヌフ以外の村でも卓越したワインがより多く増えています。ケランヌ、ヴァンソーブル、ジゴンダスは特に際立っています。

Simon Field MW - Rhône Buyer