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ローヌ唯一の優美なシャトー「Château La Nerthe/シャトー・ラ・ネルト」 2019年11月19日

ローヌ唯一の優美なシャトー「Château La Nerthe/シャトー・ラ・ネルト」

「シャトー・ラ・ネルトは、シャトーヌフ・デュ・パプで唯一の優美なシャトーで、豊かな歴史を持ち、崇高なワインを作る。今日、ネルトのワインはボルドーの一級シャトーに匹敵する熟成のポテンシャルと、偉大なブルゴーニュの複雑味を備えたワインとなった。世界トップクラスのクオリティで有ることは疑いようがなく、偉大なテロワール、偉大な産地の粋を極めたワインである。」 

ロバート・パーカー

パーカーの"シャトーヌフ=デュ=パプ唯一の優雅なシャトー" の言葉に凝縮されている通り、シャトー・ラ・ネルトは、このアペレーションで実際にシャトーを所有する唯一のドメーヌであるだけでなく、味わいもシャトーヌフ=デュ=パプの中で際立って優美なワインです。

AOC シャトーヌフ=デュ=パプ

南ローヌの雄であり、最初のAOCでもあるシャトーヌフ=デュ=パプは、ローヌ地方最大(3,200ha)のアペレーションです。その広さ故に、ガレ・ルーレ(丸い石)、砂、マール、粘土石灰岩など、土壌も変化に富んでいます。

AOCで使用の許されている品種は最多の13品種かつ、使用比率の規定もないため、単一品種100%のワインを造るのも、13品種をブレンドしたワインを造ることも可能です。土壌と品種のバラエティを考えると、「シャトーヌフ=デュ=パプ」と一口に言っても、非常に多様なワインが造られることは想像に難くありません。

シャトーヌフの縮図:多様性に恵まれた立地

シャトー・ラ・ネルトは、94haの敷地内にAOCに存在するほとんどの土壌を持ち、13品種すべてを栽培していることから、"プティ・シャトーヌフ"と呼ばれています。まさに、シャトーヌフの縮図のようなテロワールなのです。地中海気候で傾斜もなく、ミクロクリマや標高よりも『土壌』がワインの味わいを決める上で最大要因だとされています。それでも、ワイナリーにはAOCの最低(海抜55m)と最高標高(135m)となる地点が含まれており、これがワインにさらなる複雑さをもたらすことは言うまでもありません。

また、ワイナリーには古くから水が湧き出す泉がありますが、夏の暑いローヌ地方で地下水脈が近いことは、ワインに端正な涼やかさをもたらす、他にはないアドバンテージとなっているのです。

シャトーヌフの歴史とネルト

ネルトは歴史的にも、ローヌにおいて極めて重要な役割を果たしてきました。その筆頭が、19世紀後半にヨーロッパを襲ったフィロキセラ禍でしょう。原因が解明される前から、被害を抑えるためには様々な品種の混醸が役立つとして、現在のAOCに定められることとなる13品種の栽培を提唱したのが、1970年からネルトのオーナーに就任したジョセフ・デュコ氏でした。デュコ氏は、地元の栽培農家にフィロキセラに耐性のあるアメリカ系の台木に接ぎ木することを広め、フィロキセラで全滅した畑に精力的にブドウを再植して行きました。また、町の名前を「シャトーヌフ=デュ=パプ」にしたのも、市長でもあったデュコ氏なのです。

このような背景もさることながら、やはり何よりもネルトをこの産地の重要なプレイヤーにしているのは、間違いなくワインの品質の高さです。1985年にパリでワイン商を営むリシャール・ファミリーの所有となり、アラン・デュガが醸造に関わるようになって以来、再度脚光を浴びるようになりました。
畑も98年には、有機農法の認証を獲得しています。

このような背景もさることながら、やはり何よりもネルトをこの産地の重要なプレイヤーにしているのは、間違いなくワインの品質の高さです。1985年にパリでワイン商を営むリシャール・ファミリーの所有となり、アラン・デュガが醸造に関わるようになって以来、再度脚光を浴びるようになりました。
畑も98年には、有機農法の認証を獲得しています。

ラインナップ:「シャトーヌフ=デュ=パプ」

ネルトの「シャトーヌフ=デュ=パプ・ルージュ」は、13品種すべてを使用し、まさに『シャトーヌフ=デュ=パプ』を凝縮したフラッグシップです。なめらかなタンニンに円熟した果実、かすかに香るサンダルウッドなどの甘いスパイスは実に表現力豊かで、2015年ヴィンテージも、すでに非常に魅力的な飲み心地です。

ネルトはエレガントなパプ・ブランでも知られ、シャトーヌフ=デュ=パプ全体では5%しかない白ワインがネルトでは生産量の15%にも及ぶことから、その力の入れ方がおわかりいただけるかと思います。ローヌの4品種をブレンドしたパプ・ブランは、グリーンがかった美しい黄色で、洋梨、パイ生地、アプリコットや砂糖漬けのレモンなど、実に複雑な風味。長い余韻にはっきりと感じることができるフレッシュな酸とミネラルが印象的です。

「シャトーヌフ=デュ=パプ」

トップキュヴェ

シャトーヌフ=デュ=パプの赤白それぞれに、生産量はごく限られていますがトップキュヴェも造っています。

ロバート・パーカーが「地球上で、最も優れたワインの一つ」と形容した赤の「キュヴェ・デ・カデット」は、シャトーを囲む樹齢80年の最も古い畑のブドウを用いた、特別な年にしか造られないキュヴェ。長期熟成のポテンシャルを濃縮したようなワインでありながら、今飲んでも、角の取れたしなやかなタンニンは信じられないほどです。

白の上級キュヴェ、「クロ・ドゥ・ボーヴニール」は、シャトー正面の小さな区画のブドウを使ったワイン。「ボー=素晴らしい」と「ヴニール=訪問」という区画名からは、このシャトーがいかに愛されてきたかがわかります。現行は2018年ですが、今年は幸運にも、貴重な2001年ヴィンテージをワイナリーからごく少量、分けてもらうことができました。熟成したローヌの白ワインを味わう非常に貴重な機会ですので、ご関心がおありであれば、ぜひご購入されておくことをお薦めします。

「シャトーヌフ=デュ=パプ」

コート・デュ・ローヌ「カサーニュ」

この他にも、リシャール・ファミリーはコート・デュ・ローヌとタヴェル、2つの産地でワインを醸造しています。

「カサーニュ・ドゥ・ラ・ネルト」は、この価格帯としては非の打ち所なく造られた上質なコート・デュ・ローヌで、「毎日飲めるネルト」との位置づけです。プロヴァンス語で「カサーニュ=緑色の樫林」の意ですが、畑に涼しい日陰をもたらしてくれる樫の木林に囲まれた、高台にあるテラス式の単一畑のブドウを用いて造られます。広域で採れたブドウをブレンドして使用する大半のコート・デュ・ローヌとは異なり、その畑のテロワールを表現したワインです。

最後になりましたが、ローヌ川を挟んで、シャトーヌフの対岸にあるタヴェルで造られる「プリウレ・ドゥ・モンテザルグ」は、驚かれるかもしれませんが、シャトーヌフ=デュ=パプが続くディナーの途中で出しても全く遜色のない味わいのグルマンなロゼ。ワイン誌のロゼ特集に出す度に、テイスターから高評価とラブコールを引き出し続けている、隠れた名作です。これからの季節、夕食の鍋に合わせるととても美味しいというのは、日本支店スタッフならではの、とっておきの楽しみ方です。

ローヌ好きな方も、そこまで知らないという方も、ネルトを知らずして本当の「ローヌ」を語ることはできません。力強くリッチなシャトーヌフとは対極にありながら、広がりのある優美なスタイルでその地位を確立したワイナリー。是非、お愉しみください。

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「シャトーヌフ=デュ=パプ」